左右盲とは文字通り、左右の認識が出来なくなってしまう症状です。程度によりますが、稀に見られるこの症状と、自閉症スペクトラムが実は関係が深いということを、自閉症スペクトラム当事者の筆者が実体験を元に紹介致します。
「左車線はどちら側!?左右盲とは?症状と一般的な原因」

左右盲の一般的な原因として、利き手の矯正が挙げられています。幼少期に箸やお椀をたとえに左右を教わったりすることで脳が混乱し、大人になっても左右の概念が曖昧になります。
実際に筆者は車の運転中に左右盲に陥り、車線を間違えパニックになった経験があります。
普段自分が使っていないPCを操作するときなどにも、左右盲は発症しやすいです。左利きの自分用にマウスの左右を入れ替えているため、このようなことが起こります。
左右盲はそれ自体も上述したような危険をもたらしますが、それ以外にもこだわりの障害など、自閉症スペクトラムを併発している可能性を含みます。
「利き手の矯正は意外な後遺症を引き起こす」

先に述べた通り、利き手の矯正は左右盲を引き起こす可能性があります。さらにそれだけでなく、こだわりの障害、自閉症スペクトラムに繋がってしまう可能性もありますので注意が必要です。
あまりに幼い頃から矯正を開始すると、脳内に新たな回路をつくることで混乱をきたす場合があるんです。結果、右と左を言い間違えてしまう左右失認(さゆうしつにん)が起こります。
いわゆる「左右盲(さゆうもう)」になったり、言葉がスムーズに出てこず、つかえて同じ音を繰り返してしまう「吃音症(きつおんしょう)」になるケースもあります。
例えば上記の例のように、幼少期の過度のストレスは吃音症を引き起こしますし、自閉症スペクトラムを抱えている子どもにとってはより強いストレスとなり、利き手の矯正が幼少期のトラウマとなりえます。実際に筆者も保育園の時は利き手の矯正で泣いていた記憶が強烈です。
このように、左右盲をヒントに今一度、お子様が抱えている問題が何なのか考えていくことをおすすめします。
「左右のこだわりを尊重して」

幼少期のストレスは成人してからの生活に支障をきたす事が多いです。利き手矯正、左右へのこだわりの矯正がその代表です。子どものこだわりを個性として尊重し、知識を持ち適切なアドバイスを受けて教育をしていくのが良いでしょう。
はさみや習字など、圧倒的に右手のほうが後々有利な場合もありますが、出来る範囲でのこだわりの尊重を心がけましょう。
著者は自分のこだわりを理解した今、こだわりを崩しにくいように時間管理などを工夫してストレス無く暮らしています。feel高認予備校西東京市校ではこのような、こだわりに対する理解を持ち、時間管理などの工夫でこだわりの強い生徒様が勉強しやすい環境を整えております。
お子様の小さなSOSを見逃さず、まずはお問い合わせください。

著者情報:
真賀田郁実:
首都大学東京大学院修了。修士(理学)。
C言語プログラミング検定有資格者。
現在、私立大学で物理学の非常勤講師を務めながら志を同じにした井上とfeel高等学院を発足し、教室長を務める。
小さい頃から科学、コンピュータに強く興味を持ち、徐々にコンピュータミュージックに興味を持ち始める。
並行して、コンピュータミュージック講師を勤めながら単独で音楽活動も進めている。